【問いの狙い】
ポートフォリオ、ドメインの定義を正しく理解しているか問いています。
事業ポートフォリオとは、企業が展開する事業の組み合わせです。
事業ドメインを規定するのは、企業ドメインです。
問題文のなかの「どう定義するかについて、決定」という表現に気をつけると、解答がみえてきます。
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【解答】
エが不適切
エ:事業ドメインの決定は、将来の事業領域の範囲をどう定義するかについて、企業が自らの相互作用の対象として選択した事業ポートフォリオの決定であり、特定の市場での競争戦略に影響を受ける。
→事業ポートフォリオとは、企業が展開する事業の組み合わせ。事業ドメインを規定するのは、企業ドメイン。
事業ドメインが特定の市場での競争戦略に影響するということは適切。
→問題に戻る
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【リマインド】
・ポートフォリオ
金融や投資の領域において、複数の異なる資産に分散して投資することや、資産の組み合わせといった意味で用いられることが多い。
・事業ポートフォリオ
展開する事業の組み合わせ
・ドメイン(事業領域)
ドメインとは事業領域のことです。
現在から未来に向けた、企業の事業がいかなるものなのかを明示した企業の生存領域です。
・ドメインの設定について
自社の経営資源を鑑み、どの領域で勝てるのかという点と、
自社の将来像を設定し、今後必要な経営資源を確保するにはどの領域で活動することが有効なのかについて、考慮する必要がある。
→ドメインの設定が狭いケース
顧客ニーズに合わなくなる
→ドメインの設定が広いケース
経営資源が分散する
競争に敗れやすくなる
◎企業ドメイン、事業ドメイン
複数事業を展開する企業では、ドメインの定義は、
企業全体の事業領域である企業ドメイン、事業ごとの領域である事業ドメインの
二つの階層がある。
・企業ドメイン
展開していく事業の範囲、また組み合わせ(事業ポートフォリオ)を決定する。
企業としてのアイデンティティを決定することともいえる。
・事業ドメイン
その事業の範囲を決定するということ、
どのような顧客を対象に、どのような商品展開を行うのか。
事業ドメインを考慮する際には、エーベル(Abell)の3次元枠組がある。
「どんな顧客(Customer)に、どんな機能(Function)を、どのような技術(Technology)によって提供するのか」
◎ドメインの変化、コンセンサス
ドメインの設定後、将来の選択肢が限定されるため、
外部環境の変化に合わせ、修正する必要がある。
ドメインの変更後は、組織内部だけでなく、外部ともコンセンサス(合意形成)を得ることがベター。
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