POSデータから先の、現場視点を交えたオーダーメイドの提案


リテール分析シェア分析を行い、PI値などPOSデータを基にした提案は有効です。
ただ、POSデータからは現状の販売実績はみえますが、どんな陳列状況(棚割という意味ではなくフェイスアップや欠品対策が徹底されているかなど)になっているかは分からず、本来在庫があれば売れたであろうものなどの現実の販売データは実は分からないということを想像すべきです。

そのために、提案の際には、店舗をまわることが非常に大切です。
バイヤーとの交渉において、ハードな価格交渉を持ちかけられたとしても、「現場で安易な値下げを行っていないか、販売方法に改善の余地がないか」確認したうえで交渉に臨むと、売上原価を下げるため「納品価格を落とす」以外の方法が提案できるかもしれません。

そのためには、店舗をまわり状況を確認することは、暇を見つけていくのではなく規則的に行うととても有効です。
ベストは土日です。土日が販売量が最も多く、売上が高い日のオペレーションの現実がみえるためです。
商談の際に決定した棚割、売価、フェイシング数、品質など重要な項目が問題なく実行されているか確認しましょう。

そのうえで、数値データ(結果)を検証しプロセスや提案に活かすと、現実をふまえた課題解決ができ顧客満足→顧客の成功が実現に近づきます。